インフルエンザA型・B型・C型の違い

インフルエンザは「A型」「B型」「C型」の3種類に区分されます。

毎年、どのタイプが流行するかを専門家が予測して、予防接種用のワクチン製造がおこなわれます。

また、実際にどの種類が流行しているのかは厚生労働省より発表があり、冬場になるとニュースなどでもよく流れています。

それぞれのタイプごとに、どういった特徴や違いがあるのかをまとめました。

症状に見られる違い

症状で見ると、いづれもインフルエンザですので共通している症状もありますが、顕著に違いが見られる部分があります。

特徴のある症状

  • A型…38~40度の高熱になり、関節痛や筋肉痛を感じやすく、気管系(咳・ノドの痛み)の症状も出やすい
  • B型…37~38度程度の熱が出て、消化器系(胃痛や腹痛、下痢など)の症状が出やすい
  • C型…B型と同じく37~38度の熱で済む場合が多く、主に鼻水が多量に出る

A型では特に高熱が出るというのが大きな特徴です。一方のB/C型は微熱程度でおさまることが多く、風邪と勘違いしてしまうケースも多々あります。

共通している症状

  • 体の芯から、寒気や悪寒を感じる
  • 発熱に伴う頭痛
  • 咳やくしゃみ、鼻水が出る
  • 酷くなると合併症(気管支炎、肺炎、脳症)を引き起こす可能性がある

個人の体質や免疫力によって変わりますが、主に発症した症状初期にブルブルする寒気を体内に感じ、頭痛を感じることが多いです。

咳やくしゃみ、鼻水はウイルス排出作用として、どのタイプにおいても見られる症状となっています。

特に共通しているのが、体調が急激に悪化していくという点です。

インフルエンザが流行している際に風邪の症状を感じたら、インフルエンザに感染していることを疑って早期に病院に行ったり、抗インフルエンザ薬を服用するようにしましょう

流行時期の違い

A型・B型・C型は、それぞれ流行時期に違いが見られます。

  • A型…毎年、主に11月~2月の気温が低く乾燥した冬場
  • B型…一定の年数ごとに流行することが多く、1年の中で11月~3月までと幅広い。A型が終わった後の春先、少し暖かくなり始めた2月~3月に流行することが特徴。
  • C型…主に冬場に多いが、通年(1年中)を通してかかる。ただし流行することはまずない。

A型が11月~2月に流行し、その後の2~3月にB型が蔓延するというケースが増えています。

またB型は過去隔年で流行していましたが、ここ数年は毎年流行するようになっています。

C型は一生を通して2回かかることが無いため、流行することはありません。

ウイルス変異とパターン数の違い

インフルエンザは、「インフルエンザウイルス」に感染することで発症する感染症です。

ウイルスは一定ではなく、時間の経過や宿主によって変異を起こし、新型のウイルスが発生していきます。

  • A型…変異しやすく新型が生まれやすい。2015年現在で144パターンのウイルスが発見されている。
  • B型…山形型とビクトリア型の2種類があり。さらに細かく枝分かれしている。
  • C型…ウイルスは1種類のみ。ウイルス変異が無い。

感染回数の違い

C型に大きな違いがあります。

  • A型…流行しているウイルスの種類によって、毎年かかることもある。
  • B型…ウイルス変異は緩やかだが、免疫のない亜種が発生すると感染する。
  • C型…一生のうちに1度だけ、特に幼児期にかかる。ウイルス変異が無く、免疫ができると2回かかることは稀。

A型は144種類ものウイルスパターンがあり、ニュースなどで良く聞かれるH3N2型やH5N1型などがそのパターンを表しています。

ウイルスが違うと抗体も違うため、A型は毎年でも感染する可能性があります

B型は変異が緩やかであるため、同じタイプのウイルスであれば感染しにくくなります。しかし、緩やかにウイルス変異していくので新型が発生すると、再度感染してしまいます。

C型はウイルス変異がおこりません。そのため、一度感染して抗体ができると2回めは感染しなくなります。免疫力の低い5歳以下の幼児期にかかることが多いです。

感染者の違い

  • A型…ヒトだけでなく、鳥・ブタ・馬にも感染する。「鳥インフルエンザ」はA型に属する。
  • B型…ヒトからヒトへの感染のみ。
  • C型…ヒトとブタに感染する。

厄介なのがA型です。ヒトだけでなく鳥や豚などの動物にも感染するため、新種のウイルスが発生しやすくなってしまうのです。

新種が発生すると、まだ抗体(ワクチン)が存在しないため、大流行に繋がります。

タイプ別、効果のある薬

  • A型…リレンザ・タミフルなど抗インフルエンザ薬
  • B型…A型と同じ
  • C型…特に無し。

A型・B型ともに、予防薬やあるいは重症化を防ぐ治療薬として、リレンザ・タミフルといった抗インフルエンザ薬が効果的です。

一方のC型は、症状が軽く風邪と似た症状で済むため、特別な薬は存在していません。

 

インフルエンザの種類別の特徴と違いのまとめ

各タイプの違いをひと目でわかるように、一覧表を作りました。

どの種類のインフルエンザにかかったのかを判断する目安にして下さい。

項目 A型 B型 C型
熱の症状 38~40度の高熱 37~38度の熱 37~38度の熱
主な特異症状 気管系疾患(咳・喉の痛みなど) 消化器系疾患(胃炎・腹痛・下痢など) 多量の鼻水
流行時期 主に11~2月 主に2~3月 通年
ウイルスタイプ 144種類、さらに亜種あり 2種類、さらに亜種あり 1種類
新型発生頻度 新型が生まれやすい 新型の発生は緩やか 新型は無い
感染回数 ウイルスの違いにより何度も ウイルスの違いにより何度も 一生に1度
感染者 ヒト、ブタ、鳥、馬など ヒトのみ ヒトとブタ
予防・治療薬 リレンザタミフルなど リレンザタミフルなど 特に無し
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