インフルエンザの主な症状と、その特徴のまとめ

インフルエンザの症状は、個人の体質や免疫力によって、どういった症状が発現するか変わってきます。

一般的には、38度以上の高熱が出たり、悪寒・頭痛・咳・鼻水・くしゃみ・関節痛・腹痛などが多く、風邪よりも重く感じる場合が多いです。特に子供の場合は体力が弱いことから、熱にうなされて辛く感じてしまいます。

ここではインフルエンザの症状やその特徴をまとめました。

 

初期症状の特徴

インフルエンザウイルスに感染して潜伏期間である1~3日を経過すると、急に寒気を感じる場合が多いです。

そして頭がぼーっとしたり、身体の節々が痛く感じることもあります。

次第に熱が上がり始めて、体は寒気がしているのに頭だけが熱く感じて、頭痛へと変わっていきます。

38度を超える高熱になると、動くことも大変に感じ始めます。

こういったインフルエンザによる初期症状を感じた場合には、早期に病院で治療を受けるか、なるべく早く薬を服用するようにしましょう。

 

主な症状

インフルエンザで最も代表的な症状が『熱』です。

A型では38~40度の熱が出ることが多く、B・C型では37~38度程度の微熱~風邪と同じレベルの熱になる傾向があります。

B型の場合は高熱にはなりにくいものの、熱がなかなか下がりにくいという特徴があります。

本来、発熱は、体内でウイルスと戦っているサインですので、正常な作用です。そのため、多少の熱であれば我慢することが必要になります。

薬を飲んだら、暖かくして水分補給をおこないながら発汗を促して熱を下げるようにします。インフルエンザでは安静に休むことが一番の対処法になります。

ただ、もし38~39度以上の熱になって身体がツライ場合には、逆に無理をせず解熱剤を服用しましょう。

二峰性発熱 ~熱のぶり返し~

二峰性発熱とは、一度37度程度まで熱が下がるものの、24時間以降に再び38度程度まで上がる「熱のぶり返し」のことです。

主にインフルエンザにかかった幼児~小児(0歳~15歳)に見られる症状のひとつです。

リレンザやタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用していない場合、1歳~2歳未満で約90%、2歳~10歳未満で約70%という高確率の発症率です。

熱が下がったり上がったりを繰り返すため、体力の消耗が激しく、また回復までに時間を要することになります。

A型でも見られますが、特にB型に感染した際に発症しやすい傾向があります。

二峰性発熱は、抗インフルエンザ薬を服用することで抑えられますので、必ず薬を服用するようにしましょう。

頭痛

頭痛もインフルエンザでよく見られる症状です。

発熱に伴って頭痛が起きます。

頭の中でガンガン、ジンジンする痛みがあり、酷い際にはなかなか寝られないときもあります。

熱が下がると頭痛も一緒に治まることが多いため、まずは熱を下げることが大事です。

寒気や悪寒

一般的な風邪でもありますが、インフルエンザでもブルブルとした寒気や、身体の芯からゾクゾクとした悪寒を感じることがあります。

発熱の初期にあわられることが多く、インフルエンザでは悪寒から全身に震えがくることもあります。

ウイルスの活動を抑えるために、必ず厚着をしたり毛布を被るなど暖かくするようにしましょう。

咳やくしゃみ・鼻水

この3つの症状は体内からのウイルス排出作用になるため、どのタイプのインフルエンザでも発症することが多いです。

特に幼児がかかりやすいC型では、大量の鼻水が出るケースが見受けられます。

周囲に感染させないようにマスクを着用して下さい。

喉(ノド)の痛み・気管支炎

喉が赤く炎症を起こし痛みを伴います。その結果、咳がでることも多いです。

喉から気管支(気管から左右の肺へ繋がる枝分かれした部分)まで炎症を起こすこともあり、総称して気管支炎と呼び、インフルエンザの際にもなることがあります。

肺炎

喉の炎症や気管支炎がさらに進行してしまい、ウイルスが肺に達してしまうと肺炎を引き起こします。

肺炎は胸に鋭い痛みを感じたり、呼吸が浅くなったり息切れが起きるようになり、顔や唇が紫色になります。

治るまでに時間がかかる重い症状ですので、インフルエンザにかかったら注意が必要です。

胃痛や腹痛

腸に届いたウイルスに対する体の拒絶反応によって胃痛や腹痛が起きます。また服用している薬の作用によって発症している場合もあります。

いずれにしても体内のウイルスを駆逐して排除しようとする働きになり、その結果、嘔吐や下痢になることが多いです。

特にB型に感染すると、こういった消化器系の症状が強く発現します。

吐き気や下痢

体がウイルスを受け付けず、吐き気をもよおして嘔吐したり、あるいは腸内にまで届いたウイルスを排出するために下痢が起こることもあります。人によっては4~7日続く方もいます。

下痢や嘔吐は、身体の基本的な防衛反応ですので、下痢止めなどを使用せずに、トイレに行きたくなったら我慢せずに全て出すようにしましょう。

また、下痢の場合は水分が排出されて脱水症状が起きる可能性があります。水分補給を忘れないようにして下さい。

関節痛や筋肉痛

インフルエンザになると関節痛や筋肉痛の症状が出る方がいます。特にB型に感染するとこれらの症状が出やすいです。

熱が出ると筋肉への酸素供給量が減るため、その結果、筋肉痛になりやすくなります。

また、ウイルスが体内に入った際にこれらの菌を撃退するために「プロスタグランジン」という物質が生成されます。この物質には発熱作用とともに痛みを起こす作用もあるのです。そのため、関節痛が引き起こされてしまいます。

ウイルスを退治しようとして熱と痛みが起きているため、無理に冷ましてしまうとせっかくの退治活動の妨げになってしまいます。

そのため、解熱剤や痛み止めは極力控えるようにし、どうしても我慢できないときのみ使用するようにしましょう。

脳炎と脳症について

特に幼児において、インフルエンザに感染した際に、症状が悪化するとけいれんや意識障害・異常行動などが見られることがあります。

これらをインフルエンザ脳炎、あるいは脳症と言います。

脳にウイルスが入って炎症を起こしていると脳炎と呼ばれ、一方で、ウイルスに対する過剰な免疫反応により異常行動が見られる場合を脳症と呼んでいます。

お子さんがインフルエンザにかかったら、悪化しないように早急に病院を受診して、安静にさせることが第一です。

まだ免疫力や体力が低いため、できる限り付きっきりで看病し、容体や症状を観察しておくことが望ましいです。

もし異常行動や痙攣などの症状が見られたら、すぐに病院へ行きましょう。

インフルエンザによる脳症を詳しく

発症~回復するまでの一般的な症状の流れ

個人の体質や免疫力によって症状の出方に差はありますが、通常、感染してすぐの1~3日間は潜伏期間になります。その後に発症してインフルエンザ症状が現れ始めます。

ここでは、発病から回復までの一般的な症状の流れを書いておきます。

 
  • 発症初日…寒気・悪寒を感じることが多く、熱が上がり始める
  • 2~3日め…もっとも熱が高くなり、人によっては39度以上まであがることも。B型の場合は消化器系の症状があらわれます。
  • 3~4日め…微熱~平熱程度まで低下。夜になると再び高熱が出ることもある
  • 4~5日め…咳が出やすい(菌の排出作用)。人によって(特に子供の場合)再度、熱が上昇することもあります
  • 6~7日め…ほぼ平熱に戻る
  • 7~9日め…体内でウイルスを完全に排除する期間

1週間前後で熱が下がり回復しますが、体内にはまだインフルエンザウイルスが生存している場合があります。

熱が下がって動けるようになっても、周囲に感染させないよう1~2日は安静にして様子を見るようにしましょう。

 

症状の悪化を防ぐインフルエンザの薬

インフルエンザは、ウイルスが体内で急激に増殖することで症状が悪化していきます。

増殖を抑制して悪化を防ぐために、抗インフルエンザ薬と呼ばれる薬を服用することが大切です。

一般的にはリレンザやタミフルなどが、その薬になります。

インフルエンザの薬はこちら

 

悪化すると合併症や脳症の可能性も

インフルエンザ症状の大きな特徴は「高熱」ですが、悪化すると中耳炎・肺炎・熱性けいれんなどの合併症を起こすこともあります。

なかでも心配なのが、インフルエンザ脳症です。特に5歳以下の幼児に多く発症します。

インフルエンザウイルスが脳に入って発症するのではなく、体内でウイルスを破壊しようとする抗体が自分の脳も破壊してしまうことが原因です。

意識障害やうわごと・異常行動などの症状ががみられた場合は、脳症を疑って医師に早急に相談することが大事です。

注意点として、子供が熱で苦しんでいるからといって、大人用の解熱剤やアスピリン系の解熱剤を使用すると脳症の原因になる場合があります。そのため、これらの薬は絶対に子供に使用してはいけません。

インフルエンザで使ってもよい解熱剤

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症状にまつわる体験談

寒くなって震えがきて、それから一気に39度超え

裕也 37歳 福井県

主な症状:寒気と高熱

飲食店勤務の37歳、裕也と言います。お昼に仕込みをしていたところ、急に寒くなってきて冬だし当然かなってタカをくくっていたら体中が震えるような悪寒に襲われました。おかしいと思い、急いで近くの病院に行ったところインフルエンザとの診断でした。仕事に戻るわけにも行かず、急遽お休みにして自宅に戻り処方された薬を飲んで毛布にくるまって寝ました。熱を計ると38度でした。夜に少し発汗しましたが、翌朝頭痛が酷く熱く感じたので再度計ってみると39度を超えていました。ただどうすることもできないので、水をガブガブ飲んでひたすら寝ていました。汗でビショビショになって目が覚めて、寝間着を着替えて再び寝ていました。3日めになって熱が下がってきて37.7度とだいぶ良くなってきて、4日めには37度前後をいったりきたりしていました。さすがに飲食だし仕事に出るわけにもいかずにのんびりと休もうと決心して、安静にして過ごすこと6日め、咳は少しでますが、熱がなくなり、楽に動けるまでに回復。7日めに咳もでなくなったので、やっと店を開けることができホッとしました。インフルエンザって急に悪くなって、すぐに回復するんだなと痛感した1週間でした。

お腹が痛くて下痢気味でした

充 24歳 熊本県

主な症状:腹痛・下痢

1月にインフルエンザにかかった。熱はマックス38.2度でそこまでキツくはなかったけど、お腹が痛くてトイレに行くことが多くてか下痢だった。最初は食中毒かと思ったけど、病院で診てもらったらインフルエンザだった。下痢が気になったけど、逆に脱水症状になりやすいから水分摂った方がいいってことだったから、なるべく水をいっぱい飲むようにした。あとは薬飲んでじっと休んでたら治ったから良かった。

関節痛に悩まされました

響子 32歳 宮城県

主な症状:関節痛・筋肉痛

何度かインフルエンザにかかった経験はありましたが、今回のは関節の痛みが強かったです。腕や足の関節が特にきしむように痛くて…布団で寝返りを打つときも痛かったです。それが治ってきたと思ったら、今度はその周りの筋肉の方が痛くなりました。おそらく関節が痛かったせいで、普段使わない筋肉を使って保護しようと無意識に動いていたんだと思います。全部もとに戻るのに10日ぐらいかかりました。

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