鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザとは、「インフルエンザA型」の一種です。

鳥から鳥へと感染するインフルエンザであり、ヒトへの感染は現在のところ、ごく稀です。

ヒトに感染する条件としては、感染した鳥の排泄物や、死体やその臓器に接触することであり、日本人では発症した経歴は今のところありません。

鳥インフルエンザの病原体の正体 ~H5N1亜型ウイルスとは~

鳥インフルエンザの病原体は、『H5N1亜型』ウイルスと呼ばれるものです。ニュースなどで話題になりましたので、この名前を一度は聞いたことあるかもしれません。

どんな生物の遺伝子も、DNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれる物質から出来ています。

そのDNA情報を元にして、RNA(リボ核酸)という物質が合成されて、生物の基盤となるタンパク質を作り出してくれます。

インフルエンザウイルスは、このRNAの周囲を2種類のタンパク質で覆った形状をしています。

この2つが「HA:赤血球凝集素」「NA:ノイラミニダーゼ」と呼ばれる物質です。

A型インフルエンザは、HAが16パターン、NAが9パターン存在することが発見されています。つまり組み合わせとして144パターンのA型が存在するのです。

鳥インフルエンザはH5N1型ですので、HAの5番目とNAの1番目が組み合わさったA型ウイルスの一種という意味です。

H5N1型の中でも、さらに細かく枝分かれした亜種が発生しており、鳥インフルエンザウイルスが「H5N1亜型」と呼ばれているのはそのためです。

2016年1~3月 新種のH7N9型-鳥インフルエンザにより、中国で死亡者

2013年に中国で初めて発見されたH7N9型の鳥インフルエンザ。

2016年には1月~2月にかけて中国で29人が感染し、うち11人が死亡しています。

22人は男性であり、8割が養鶏関係者とのこと。

今後、流行する恐れがあり、日本でも注意する必要が出始めています。

感染経路について ~水禽類による~

鳥インフルエンザは、インフルエンザA型に属しています。

通常のA型の感染経路としては、ヒトからヒトだけでなく、鳥や馬・豚などの家畜にも感染することが知られています。

鳥インフルエンザは、そのうち鳥から鳥へ感染するタイプです。

鳥類の中でも、主に水禽類(スイキンルイ)と言われる水鳥であり、カモやサギ・ツル類などの水辺にいる鳥のことです。

日本国内でも鳥インフルエンザは発生しており、感染した鳥は隔離したり、殺処分となっています。

ヒトへの感染

以前は鳥のみに感染すると見られていたのですが、ヒトへの感染も確認されるようになりました。主に家畜している鳥が鳥インフルエンザに感染してしまい、その飼育者にうつってしまったという症例です。

ただし日本では、鳥インフルエンザのヒトへの感染はまだ見つかっていません。

感染の条件として、感染した鳥への濃厚な接触、特に死体やその内臓に触れて、大量にウイルスを摂取してしまった際に感染することがわかっています。

ただし、その感染した鳥の鶏肉や鶏卵を食べても、ヒトに感染することはありません。不必要に心配することはありませんので安心して下さい。

鳥インフルエンザは感染しにくい特徴

現在のところ、人が鳥インフルエンザにかかることは極めて稀な状況です。

飼っていた鳥が死んだからといって不安になる必要はありません。もし飼育鳥が連続して死んでしまったという場合に注意するようにしてください。その際は、獣医師や保健所に連絡して、その原因を解明することになります。

野鳥が死んでいるのを発見した際は、安易に手で触れることは控えましょう。鳥はインフルエンザウイルスではなく、細菌や寄生虫がいる場合もあるためです。

鳥も生き物ですから、ビニール手袋などで丁重に弔ってあげるようにし、その後で手を洗えば大丈夫です。

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